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2006年11月28日

十六個目のカギ

ここでお考えいただきたいのです。目標と目的とは一体何でしょうか。物事を達成させるには、より細かな目標を立案することが不可欠といえます。

目標とは、『いつまでに、何を、どれぐらい達成するか』といったことを具体的に数値に表すことです。何歳までに、どれぐらいの大きさの、どのようなイメージの家を建てる。そのために『いつまでに、いくらの資金を貯蓄する。では、今月はいくら貯金する必要があるのか』と言った、より細かな計画を立てていくことで、達成をより現実的なものとしていくのです。しかし、この目標さえ明確であれば、物事は達成されるかと言えば決してそうではありません。そこに不可欠なのが、『なぜその目標を持つのか、家を持ちたいのか』という明確な理由なのです。

会社を何のために設立したのか、何のために大きくしていっているのかと、常に経営者はその目的を明確にしていく必要性があります。なぜなら、目標はその通りに行かないことが多々発生します。その時に、目的が明確でなければ、諦めたり間違った方向に進んでしまうからです。ここで再度、自社の目的をお考えいただきたいと思います。

その答えが、十六個目の扉を簡単に開いてくれます。

key.gif十六個目のカギ

目標の背景にある目的を常に明確にしておく。経営の扉を開くカギはそこにあります。

2006年11月25日

なぜ手に入れる方法を知っても、欲しいものを手にしていないのか

第十六の扉 「なぜ手に入れる方法を知っても、欲しいものを手にしていないのか」・・・手に入れる方法は分かっているのに、手に入れられない。究極のジレンマの原因は何か。

十六個目の扉が開かない理由
「目標と目的の違いを理解していないこと」

目標を設定し、それを達成するための手法も理解している、そのようなときに、なぜか目指すべき方向に到達していないと感じることがあります。それはなぜか。理由は、「目的」がないからです。

この本質的な問いに対する自分自身の明快な答えをもっているでしょうか。企業がある程度成長してくると、経営者は根本的な使命感から、個別の課題解決に目を向けはじめます。目的を忘れて、目標ばかりを追いかけ始めるのです。

これではいつまでも達成感は得られません。動機がはっきりしておらず、目標を追いかけているけれども、その意味がない状態に陥っています。経営者は確固たる使命感を持ち、また、その使命感は社員の夢や将来に貢献できるものでなければならないのです。その目的を達成するために、利益を生み出すことや、目標設定を行うのです。

2006年11月22日

十五個目のカギ

このように、カテゴリー別に時間消費の実態を把握し、対策を打ちます。このような着実な作業を行わずに、目の前の業務を優先させていては、課題処理に忙殺される日々を繰り返すことになるのです。

実は、「忙しい」と言っている人で、本当に忙しい人を見た例がありません。忙しいと言っている人は、実はなぜ業務に忙殺されているかわからない、と叫んでいるだけなのです。足元を理解することができれば、その対応策を検討するように思考が働くため、決して忙しいとは言わないのです。

十五個目のカギは、業務実態を組み立てなおすことです。

key.gif十五個目のカギ

重要度、緊急度のこの2面から常に優先順位を決めて処理すること。経営の扉を開くカギはそこにあります。

さあ、もう企業経営は完璧なのでしょうか。そうは問屋が卸しません。事業が成長すればするほど、手に入れたいものをまだ手に入れられていないという気持ちが高まってきます。

それが、第十六の扉です。

2006年11月19日

忙しいと言っている人は、実は忙しくない

時間を有効に活用するには、次に上げる4つのステップを経る必要があります。

・自分自身の時間の使い方を把握する
・業務内容をグループ分けする
・分類された業務に優先順位付けを行う
・優先項目から処理をしていく

まず、自分自身の時間の消費パターンを把握しましょう。大きな会議が何時間あったということはわかっているのですが、そのための準備や調整、移動にどれだけの時間が消耗されているかについて、事実を理解している人は少ないものです。分からないことは管理できません。しかし、分かろうとしないで、管理ばかりしたがる経営者が多いのです。まず、足元を見つめることからはじめましょう。

次に、自分が時間を消耗している内容をグルーピングして分類します。あまりにも細かな状態では、検証にあたって重要なポイントが見えてこないためです。

次に、分類された項目ごとに優先順位を設定します。では、どのような業務は優先順位が高いと考えられるのでしょうか。一般的な時間管理手法では、重要性と緊急性の2軸によって優先順位を判断します。最も優先順位が高いのは、緊急かつ重要度が高いもの、逆に優先順位が低いものは、重要度が低く緊急でもないものです。
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ここまではどのような人でも行っている作業分類です。日頃から多くの業務をこなさなければならない経営者の方々は、頭の中で無意識にでもこのような優先順位付けを行っています。しかし、それで終わってしまうからいつまでたっても時間が増えないのです。最後の詰めとして、業務に忙殺される仕事の方法を改善する方法を考えなければいけません。先に挙げた例であれば、先手を打って突発業務を減らす、といった工夫です。

優先順位という観点では、緊急かつ重要性が高い業務は最も先に処理しなければいけません。しかし、仕事の安定性という面ではどうでしょうか。重要なものが緊急事態でいくつも発生したのでは、落ち着いて経営戦略を検討することもできません。優先順位は高いのですが、望ましくないという警告領域に業務が入ってしまっているのです。要するに、重要度が高い案件が緊急事態になるまえに処理されるようなしくみを徐々に構築する必要があるわけです。また、重要度が低い業務が多くを占めるというのも、ムダに時間を消耗している証拠です。そのような業務が発生しないように対策が必要です。

2006年11月16日

なぜいつも時間は足りないのか

第十五の扉 「なぜいつも時間は足りないのか」・・・課題のブレイクダウンと、業務のビルドアップによって効率的に業務を組み立てているはずなのに、いつも時間が足りない。どうすれば解決できるのか。

十五個目の扉が開かない理由
「忙しいと思い込んでいること」


時間がないという人の業務を細かく分解していくと、無駄なことをたくさん行っているのがわかります。例えば、特定のクライアントからの急な電話によって、その日予定していた業務が思い通りに進まないといったことが発生します。このような場合には、電話がかかってきそうな顧客をリストアップします。そして、必ず朝の一時間を確保するなどして、こちらから電話をかけ、事前に突発の業務が発生しないように芽をつぶしておきます。逆に、先方に特に用がない、ということであれば、書類作成などの雑務を行えばよいのです。

2006年11月13日

十四個目のカギ

緻密な事前設計を行うということは、業務が細かく分解されており、その業務の達成目標は何かということが明確になっている状態です。簡単な例をあげて見ましょう。これまで受注件数を上げるという結果だけを追いかけていたものを、受注達成のための業務設計に変換します。ここではあえて単純化して、顧客のリストアップ、顧客訪問、プレゼンテーション、成約と区分しているとします。よく見られる誤りは、このように業務を分割することで業務設計が完了したと思ってしまうことです。何が問題なのでしょう。それは、ステップごとに何を達成しなければならないかが明示されていないため、単なる行動項目の羅列となってしまっていることです。

具体的にステップごとの目標を設定してみます。顧客のリストアップは具体的にどのような顧客群から、何社のリストアップをすることで業務が完結したとみなされるのでしょうか。次に、リストアップした先のうち何社に対して、どれくらいの期間をかけて訪問するか。そして、プレゼンテーションでは、顧客からどのような回答を得ることでその商談ステップをクリアしたとみなせるのでしょうか。結果として、最終的に何社の成約をすれば十分な業績を上げていると判断されるのでしょう。

このように考えていくと、ただ単に業務を細かく組み立てるだけではなく、ステップごとに緻密に目標が設定され、また、最終的な成約までのストーリーが一貫していなければ、ステップごとの目標が設計できないことに気づくでしょう。それが、本当の意味での業務設計なのです。

key.gif十四個目のカギ

何事も始める前に業務設計をする習慣を身につけること。経営の扉を開くカギはそこにあります。

さあ、あなたは毎日業務に忙殺されていることに気づくかもしれません。

そこで第十五の扉です。

2006年11月10日

PDCAの根幹は緻密な業務設計

「また競合が低価格で攻めてきた」「なかなか新規が獲得できない」そのように10年くらい同じ事を言い続けている経営者がいます。細かく営業ステップごとに業務分解し、目標設定ができていないために、検証の落とし込みが出来ないのです。

第六の扉でも述べたように、緻密なセールス設計ができなければ、同じ課題を繰り返すという状態に陥ってしまいます。合理的に業務工程を管理するということは、製造業における生産現場には多く見られても、それ以外ではあまりできていない企業が多いようです。仕事の基本として、PDCAのサイクルが重要だということはよく言われます。しかし、PDCAで何が最も重要かということはあまり語られていません。手法論であるのに、概念論のように用いられているのです。

結論から申し上げると、事前のプランニングが何よりも大切です。実行段階に入れば、変化への対応力は当然必要ですが、基本的には計画されたことを徹底的に行えばよいだけです。進捗は、事前設計が緻密でないと確認のしようがありません。進捗確認が出来なければ検証を行って、反省することも出来ないわけです。このように、事前に緻密に業務を組み立てることが大変重要であるということを改めて理解して下さい。
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2006年11月07日

なぜ同じ問題に繰り返し直面するのか

第十四の扉 「なぜ同じ問題に繰り返し直面するのか」・・・要因分解によって、アクションプランを導き出すことが出来たとしても、同じ課題は繰り返される。脱却するにはどうすればよいのか。

十四個目の扉が開かない理由
「目の前にある業務から手をつけていること」


要因が分解できても設計できない、このような状態であれば、一時的にアクションプランを導き出せても、同じ問題を繰り返すだけです。

課題の本質はロジックツリーを掘り下げていくことで見えてきます。次に、アクションプランをステップごとに浮き彫りにし、目標設定や対応策を立案する必要があるのです。ブレイクダウンとビルドアップの両方ができてはじめて、地に足のついた施策が展開できます。

2006年11月04日

十三個目のカギ

とある住宅メーカーの事例に戻ります。強みという1つのテーマについての会議が行われていました。しかし、一向に議論が深まらず、「やっぱり自社には取り立てて長所がない」となってしまいます。そこで、同業界で強みといえば、どのような基軸が考えられるかということをリストアップしました。価格、デザイン、立地、品質、アフターフォロー、などです。この中で、品質に対する相対的な評価が高いことがわかったため、品質を規定する要素を分解していきました。設計品質、施工品質、営業(提案)品質などです。明らかに施工品質に自信があるという意見であったため、施工品質をさらに構成要素に分解したところ、優秀な職人がどうやらキーワードであることがわかりました。ここまでくれば、そのような優秀な職人をより多く抱えるための施策は何か、またその良さを訴求する方法論は何か、という対応策に到達します。
要因分解という思考方法は、当たり前のようで実は全くできていません。社員が前向きに仕事に取り組もうとしている環境においては、このような具体的な方法論を訓練することが重要になります。

十三個目のカギは、ロジックツリーによる要因分解の技術を自然に活用できるようになることです。しかし、アクションプランを策定しても、同じ課題に繰り返し直面しているということはないでしょうか。

key.gif十三個目のカギ

いくら大変な業務やクレームであっても、その要因を分析すれば、一つずつの作業や改善点は意外に簡単にクリアできる。要因分析という手法を身につける。経営の扉を開くカギはそこにあります。

では、第十四の扉に進みましょう。

2006年11月01日

クレームの要因分解

あるクレームが発生したとします。一つの方法として、クレームとして発生した事象の原因を、部門別に分解することができます。営業活動の甘さ、設計ミス、製造工程での不良といった具合です。部門別に分けられた要因はさらに、具体的な事象に分解されます。営業活動であれば、ステップ別に、ファーストコンタクト、アプローチ、ヒアリング、プレゼンテーション、クロージング、アフターフォローという形で、それぞれのプロセスに不備がなかったのか追求することができるかもしれません。同様に、設計や製造でも要因を分解することができるでしょう。

あらゆる事象について、特定のテーマを中項目に分解し、それをさらに構成要素にまでの細かく要因分解するのです。なぜなら、このように分解された要因は、具体的に誰が、何を、いつ、どのように改善していけばよいか、といったアクションプランを導き出すことができるためです。

「そんなことはわかっている」といいながら、実は多くの企業でこのような思考が有効に活用できていないのです。表面的なテーマについて、時間をかけていろいろと議論を繰り返し、結局は具体的な行動が何一つ取られていない、というのは論理的思考が欠如している最たる例です。そのような企業では往々にして、時間をかけることで成果が生まれるという誤解が横行しています。
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